2025.12.19
冬至から年末年始へ。切り替わりの季節の「年越しそば養生」

2025年の冬至は 12月22日(月)0:03。日付の境界に近く、新月も近い“切り替わりの夜”だからこそ、からだと心の整え直しがしやすいタイミング。
冬は、外へ広がるより「内側を整える」ことで、春に向かうエネルギーを育てていく季節。冬至から年末年始は、その整えをさらに深める最適な数日間。特別なことをたくさんしなくても、小さな儀式と、胃腸がほっとする一杯があれば十分です。
冬至の夜に。3分のミニ儀式(感謝と許しを自分に)

眠る前に、部屋の灯りを一段落として。ベッドの上でも大丈夫です。
1)あぐらをかいて座るか、あおむけで寝転がり、両手を丹田の位置(おへそより指三本下のあたり)に当て、目をつむってゆっくり深呼吸を3回。大きく吐き切ることで、自然と新鮮な空気をたくさん吸うことができます。
2)吐く息に合わせて、心の中で(または小声で)4つの言葉をつぶやきます。
- 「ありがとう」
- 「ごめんなさい」
- 「愛しています」
- 「許してね」
3)白湯をひと口飲んで終わり
この4つの言葉は、ホ・オポノポノというハワイの伝承的な調和を生み出すホリスティックケアの言葉。
ポイントは、誰かに向けるというより、この一年を走ってきた自分自身に言葉を渡すこと。感謝と許しの言葉は、思考より先に身体の緊張をほどき、眠りの質を整えてくれます。
年末の食養生は“一品”に絞る。年越しそばの理由
年越しそばは、古くから「縁起物」として親しまれてきました。いわれはいくつかありますが、年末のホリスティックケアとして腑に落ちるのは、次の二つ。
- 細く長く:健やかに、穏やかに続いていくことを願う
- 切れやすい:この一年の疲れや厄を「断ち切って」持ち越さない
さらに、冬至に食べると良いとされるものの代表が かぼちゃ。
寒い季節に保存がきき、冬の貴重な栄養源として大切にされてきました。昔から「なんきん(かぼちゃ)」のように “ん”のつく食べ物は縁起がよいとも言われ、節目の食卓にふさわしい存在です。
年越しは「そば」で切り替え、冬至の「かぼちゃ」で満たす。
その両方を、同じ器の中で叶えるレシピです。
レシピ:冬至仕立ての「かぼちゃ小豆あんかけ 年越しそば」

甘い小豆ではなく、塩味の“あんかけ”にするのがポイント。
かぼちゃの自然な甘みと、小豆の滋味が合わさると、だしが驚くほど丸くなり、年末の胃腸と気持ちをそっと整えてくれます。
(材料:一人分)
- そば(乾麺)…2束
- かぼちゃ…200g(正味)
- 小豆…大さじ4〜6 ※「蒸し小豆(無糖)」が便利
- だし…400ml(昆布+かつお、または昆布+干し椎茸など)
- 醤油…大さじ1〜1.5
- みりん…大さじ1
- 塩…少々
- 片栗粉…小さじ1~2(同量の水で溶く)
- 仕上げ:柚子の皮 少々(あれば)/刻みねぎ 少々
作り方(20分)
1)かぼちゃを“甘くする”下準備
かぼちゃを一口大に切り、耐熱容器へ。水大さじ1をふってラップし、レンジで柔らかくする(600Wで4〜6分)。
柔らかくなったら、フォークで粗くつぶす(ペーストにしすぎないのが食べ応えのコツ)。
2)あんかけだしを作る
鍋にだしを温め、醤油・みりん・塩で味を整える。
そこへ、つぶしたかぼちゃと蒸し小豆を加え、2〜3分ことこと。
だしが少しとろりとして、香りが立ってきます。
3)とろみは“少しだけ”
水溶き片栗粉を回し入れ、弱火で1分。
とろみは強くしないのがポイント。そばに絡みつつ、重たくならない“薄衣”くらいが理想です。
4)そばをゆでる
そばを表示通りにゆで、冷水で締めてぬめりを落とす(香りが立ちます)。
温かく食べたい場合は、最後にさっと湯通しして器へ。
5)盛り付け
器にそばを入れ、かぼちゃ小豆あんをたっぷり。
仕上げに柚子の皮をほんの少し。刻みねぎを添えて完成です。
食養生ポイント
そばは“切り替え”の食
年越しそばの「切れやすい」という語りは、年末の気持ちにもよく合います。
頑張った一年をきれいに区切って、新しい年へ。器の中で、その“儀式”が完了します。
かぼちゃは“満たす”のに、重たくない
年末は甘いものや濃い味が欲しくなりがち。
でも砂糖で満たすのではなく、野菜の甘みで満たすと、身体は静かに落ち着きます。
小豆は“節目”の文脈を持つ食材
小豆はハレの日に登場することが多く、節目の食に寄り添ってきました。
甘くしない“食事の小豆”にすることで、年越しにふさわしい滋味が引き立ちます。
冬至から年末年始にかけては、「変わる」より先に「戻る」。
本来のやわらかさに戻り、今年の自分へ感謝と許しを渡してから、新しい年へと向かいましょう。
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